カスタマーレビュー

モンスターペアレント―ムチャをねじ込む親たち

モンスターペアレント―ムチャをねじ込む親たち

本間 正人
 (8) ¥ 1,365

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著者のコメント

学校に突如現れ、教師にとんでもないいちゃもんをつける保護者が増えています。一人のモンスターが志のある教師をつぶしてしまうケースも後を絶ちません。いざという時にどう対応するのか、具体的な対峙の仕方を紹介しています。

カスタマーレビュー

クレーマー型モンスター・・だけぇ?

完読後、あ、そっち系のモンスターの話かぁ、と思った。私が学童で働いてた時のモンスターには別パターンがあった。クレーマーではないが、例えば自分はブルガリの時計をはめていながら、子どもには「お金がないから無理」と上履き一つノート一冊買ってやらない親、児童手当を自分の遊び代に充ててしまう親や、男と同棲しては子を産み、虐待し施設に放り込んでまた別の男と同棲・妊娠し、その子もまた虐待し施設に入れる、母を名乗る資格もない親、これはこれでクレーマー以上にタチ悪くて深刻なんだけど、そういう系のモンスターはこの本にはいなかった。この本のモンスターは教師には困り者だけど子への愛は(歪んだ愛でも)感じる親ばかりでまだ微笑ましいくらい。できたらクレーマー以外の、虐待型・責任感欠如型モンスターの対処法をも取り上げてほしかった。あと「聖職」と言われる職業の人がクレーマーのターゲットになりやすいとわかった。私は保育士や看護婦教師医者が「聖職者」と呼ばれるのはその職種から犯罪者が出た時かミスがあった時だけだと思ってる。「聖職にありながら、あるまじき・・」なんて。普段は保育士なんて、親も子どもも聖職だなんて思ってない、子守りか女中扱いな人多いのに〜。「聖職」という言葉を都合よく使うマスコミにも問題ありだと思う。

いるいる、こんな人

普段、こういった類の本をあまり読まない私でもスラスラ読むことができました。
筆者がこの社会現象についてのうんちくをダラダラ語るのではなく、
内容のほとんどが事例と解答(対処法)で構成されているからなのかな、と思います。
事例に紹介されている人ほどハードな方にお目にかかったことはありませんが、
少なくとも「こういう傾向をもった人」は、「いるいる!」と感じました。
その一つひとつの事例に対する解答にも、思わず膝を打ってしまいました!
「自分なら……」と対処法を考えたとき、思いつかないような方法ばかりで。
いま、「モンスター」は学校だけでなく、どこにでも潜んで(むしろ目立って?)います。
仕事関係や日常生活で出会うモンスタートラブルにも生かしていけそうです。
また表題の「モンスターペアレント」だけでなく、
「モンスターペイシェント(患者)」などの例もあげられており、たいへんおトク感のある本でした!

この本の中のモンスター達に癒されました

私は、この本が私の人生を楽にしてくれるような気がして、8回読みました。

最初の1回めと2回めはモンスター達に対する怒りがこみあげてきました。
3回めと4回めではモンスター達への怒りがばかばかしく思えてきて
5回めと6回めではモンスター達の心の底にある痛みに触れたような気がして
7回めと8回めではすっきりした気分で対処法を学びきり、
これからの人生に活かして行こう、というポジティブな気分になりました。

「この痛みは確かに私の中にもある。」
そう思えたらとても癒されました。
何かあると、つい自分を責めがちの私でしたが
そんな風に自分を責めること自体が間違っていたと気がついて
問題に余計なエネルギーを吸い取られることがなくなりました。

モンスター関連の本は他に2冊読みましたが
いずれもただ不安を煽るばかりで
具体的な対処法にはほとんど触れていませんでした。
その点、この本には「これでもか!」というくらい
たくさんの具体的かつ効果的な対処法が紹介されていて
経験豊富、サービス精神旺盛な著者の、
読者への思いが感じられます。

私は8回読んだことによってこれらの感覚が身について
「いくらモンスターが来てもへっちゃら」
という頼もしい自分ができあがりました。

気のせいか「女性蔑視・・?」とも取られかねない文面があったのが少々残念ですが
著者の、教育に対する情熱や
学校の先生方やモンスター達に対する、
深い部分での暖かい眼差しと明快なビジョンが印象的です。

学校の先生だけでなく
高圧的な上司や部下に悩むビジネスパーソン、
ドメスティックバイオレンスに悩む女性や男性、
親との軋轢に苦しんでいる人、
そして、その効果的な解決法を模索している
すべての人にぜひお薦めの一冊です。

ユニークな好著

モンスター・ペアレントを「人」ではなく、人が一時的にとらわれる「状態」だと見なした点がとてもいい。「状態」であれば、そうならないように注意したり、そこから抜け出したりもできるからだ。

その鍵として、著者があげるのが「論理的思考」の鍛錬でなく、「感情のキメ細やかな言語化」だというのもいい。その根拠は理論的に書かれておらず、著者の経験から来た直観でしかないと思うが、わたしもその意見に賛成する。怒りにいたる感情をつぶさに追えば、自分にある落ち度を覆い隠そうとしていたり、自分に自信がないからこそ攻撃的になっていたりすることなどにも気づけそうだからだ。からだレベルの低次な感情ではなく、ことばによってコントロールされた知的な感情へ。著者には、家庭や学校での感情教育法の新分野を開拓してほしい。

コーチングのプロによるモンスター・ペアレント対策

タイトルだけを見て、「モンスター・ペアレント」が増えたことに対する社会的な解説書と勘違いしてしまいました。
本書は、ペアレント被害に悩まされる側(学校・病院など)に対する具体的な対策・アドバイス集。
「クレーム」対策のためのトレーニング本といった方が分かりやすいかもしれません。

主に学校を舞台に7つのケース事例を設定し、その”モンスター”の理不尽な攻撃に対し、
具体的に「どう切り返すべきか」ポイント解説が展開されます。
その事例は、一見すると滑稽なぐらいの、ありえない言いがかりや常識を超えたワガママな要求。
いい大人がまさか、と思うものばかりで、読んでいて笑えてしまうぐらい。

でも、実際にクレームをつきつけられる立場になったら、たまったもんじゃないですよね。
コーチングのプロであり著書も多数ある著者が、孫子の兵法などを引き合いに、場のうまい治め方・対策方法を伝授。
基本的には、「同調はしつつ、無理な要求はきっぱり拒否」・「メモや報告、録音などの記録を取りつつ、相手にも冷静さを促す」といった具合。

読んでいて損はない、と思った一冊です。クレームの受け手はもちろん、そうではない人にも。
自分はモンスターにはならないし、被害も受けないと思っても、身の回りで深刻な砲撃にあっている人がいるかもしれません。
社会が健全で建設的であるためにも、学ぶところの多い一冊でした。

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