カスタマーレビュー

ファシリテーター型リーダーの時代

ファシリテーター型リーダーの時代

Fran Rees:黒田 由貴子:P.Y.インターナショナル
 (11) ¥ 1,680

Amazonで購入

著者のコメント

People Focus Consulting の黒田氏は、企業の中でも、ファシリテーター型リーダーの存在が必要と説いています。

カスタマーレビュー

タイトルと内容が不一致

本書の原著ではファシリテーターを
1.会議のファシリテーション
2.チーム活動のファシリテーション
3.組織全体のファシリテーション
の3部から構成されています。翻訳版である本書では1だけを対象にしています。
本書のタイトルから考えると2、3が重要で1はただのファシリテーションの内容です。
1だけであれば、本書のタイトルを変えるべきだし、リーダーシップ型と名のるのであれば2、3の内容が重要です。
リーダーシップ型の内容を期待する人にとってはタイトル倒れの内容となるでしょう。

原書も注文

 ファシリテーションの適応範囲を難易度が高い順に①会議②チーム③組織に分け、本書はそのうちの①の部分について記述されている。 最も基本となる部分について、実践で適応させる具体的な手法を解説している。理論はしっかりしており精緻であるが、理論的な解説をしているわけではない。 訳書なのだが、文章は翻訳とは感じさせないほどこなれている。なんだか、とてもうまく会議をリードできそうな気にさせる。 とても気に入ったので、②③のレベルも書かれている原書を注文した。

創造性と生産性の為のスキル

最近「ファシリテーション」という言葉を眼にする様になって来たが、まだまだ日本では十分に認知されているとは言い難い。本書はそのファシリテーションの基本的なスキルを学ぶには適した書ということが出来る。
ファシリテーターとは、単に会議を円滑に進めるものと解釈されがちであるが、本書ではもう一段拡大解釈して、チームワークを引出し、チームの成果を最大化するように支援することを役割と定義している。
またファシリテーターは言語的・非言語的スキルや記録のスキル、グループを読み取るスキルなどを駆使して、コンセンサスに導く必要があるが、コンセンサスとは、そのグループにとって最善の決定であることに合意し、実行には組織構成員が全面的に協力することを言うが、これがファシリテーターの最も大事な役割と言える。
こうしたスキルは、日本においても組織内で異なる利害関係者を取り纏めながら、結果を出して行く必要のあるリーダー、マネジャーにとっては、経験を通じて身につけている人たちも多いが、理論的な解説書は日本には殆どなかったのではないかと思われる。生産的な会議の仕方、それを支える為の会議運営のルールなど、会議を変革したいと感じている方にはお奨めの書である。

ファシリテーションの「型」を学ぶ

本書を他のファシリテーション本(特に翻訳本以外のもの)と比較すると、面白い特徴に気づく。それは「論理的思考」とか「議論を構造化する」とかいわゆる「思考力」についての記述がほとんどないことだ。

これだけ言うと、ハウツー本のように感じられるが、そこまで浅はかな本ではない。本書が目指したのは、誰でもこの本の通りにすれば一定レベルのファシリテーションを実現できる、いわゆるファシリテーションの「型」を説明したものではないだろうか。

もちろん、本書で紹介された内容をそっくりそのまま実行すれば完璧なファシリテーションができるわけではないし、完璧なファシリテーションを行うための記述を本書で求めても無理である。それは自分で磨き上げるものだろう。

そのように捉える(割り切る)と本書は有効である。類書が思考力の必要性を唱え、解説をしていながらいまいち中途半端(悪く言えばお粗末)な記述しかないのに比べると、実用性という意味ではかなり高い水準にあるのではないだろうか。

ということで、星は五つです。

実務に役立つ、はず。

~会議の生産性が低くて辟易したことのある人は多いだろう。私もそんなひとりだ。
会議の仕方を習ったことなんてないという人も多いだろう。私もだ。
声の大きい人の意見ばかり通ると不満をもつ人も多いだろう。私もだ。
会議のやり方についての会議で終わってしまった経験・・・、もういいか。
~~
いま、地域のまちづくりでは、ファシリテーターという言葉は先行するが、実際にどんな
作業やどんなやり方があるか、よくわからなかった。
テーマや出席者の数と属性、議題の進み方などなど、会議のシチュエーションによって、
応用の利く具体的な実例と適用方法、が書かれているが、一つの方法に固執することもない、と述べられている。
~~
ファシリテーターは、自分の考えを持っていても、出席者の意見を引き出し、集団意志決定を司る技能をもった人だ。
多様な価値観をまとめざるを得ない、地域の諸問題を住民参加によって解決しなければならないときに、重宝する。~

↑ページ先頭に戻る